理念は自分らしさのアップデート
「自分らしさ」は、一度見つけたら変わらないものではありません。病気や障がい、暮らしの変化、出会う人や経験を通して、少しずつ形を変えていくものだと、naKaraは考えています。
事業所名の「naKara(なから)」は、信州の方言で「ちょうどいい塩梅」「だいたいこのくらい」を意味する言葉です。多すぎず、少なすぎず、無理に頑張りすぎない——その時々の自分にとっての「ちょうどいい」を探していく。
それは一度で完成するものではなく、ソフトウェアのアップデートのように、状況に合わせて少しずつ更新していくものです。昨日までの「らしさ」を手放すことは、後退ではなく、前に進むための自然な変化。
naKaraは、その更新の過程にそっと寄り添う相談支援事業所でありたいと考えています。
naKaraが利用者さんと向き合う上で大切にしていること
問いを立て続ける
naKaraがしていることを一言でいえば、 「問いを立てること」です。
「決められない」「希望が出てこない」という方もいます。 それでも僕は、 誰にでも、過去に感情が動いた瞬間が必ずある と信じています。
それを信じ切ったうえで、問いを出し続けます。
言葉だけに頼らない
答えは、言葉の中だけにあるとは限りません。
かつて自分がいた場所に行ってみる。 体を動かしてみる。
そうした「身体で感じること」の中に、 ヒントが隠れていることがあります。
だからnaKaraは、面談室の中だけで完結させません。 一緒に出かけ、一緒に動きます。
関わりすぎない
これだけはやらない、と決めていることがあります。それは、関わりすぎる ことです。
福祉サービスは、何でも「やってあげる」ことではありません。手を出しすぎれば、その人が持つ力や可能性を奪ってしまうことがあります。
必要なのは、代わりにやることではなく、その人が動き出せる余白を残すこと。
手を出したくなる場面ほど、待つ。それがnaKaraの姿勢です。
最初のきっかけを作る
人が変わるとき、必ずどこかに「最初の一歩」があります。自分で自分のことを選び始めた瞬間。忘れていた「やりたいこと」を思い出した瞬間。誰にでも、そういう瞬間が訪れます。
naKaraがしたいのは、その最初のきっかけを作ることです。代わりに決めることでも、代わりにやってあげることでもありません。「どうなりたいですか」「本当はどうしたいですか」とその問いを立て続けること。そして、その人が動き出したいと思ったときに、動き出せる状態でそばにいること。
一歩目さえ踏み出せれば、その先はご自身で歩いていける。私たちはそう信じています。「こうあるべき」を押しつけるのではなく、ご本人やご家族と一緒に「今のちょうどいい自分らしさ」を見つめ、必要に応じて支援の形も見直しながら歩んでいきます。
naKaraの今まで
naKaraのこれから
5年後のnaKaraがどうなっているか、正直、具体的には見えていません。けれど、それでいいと思っています。
大きな絵を描いて、そこから逆算して進むやり方もあるでしょう。でも僕は、今、目の前に必要なことを淡々とやっていく——その積み重ねの先にしか、本当のnaKaraの姿はないと思っています。
それは、naKaraが利用者さんに伝えていることと同じです。先の正解が見えていなくても、今の自分にとっての「ちょうどいい」を選び続けていけばいい。計画通りでなくても、更新していけばいい。
だから僕たちも、同じように進んでいきます。
これからも、目の前の方に問いを立て続け、その人が動き出す「最初のきっかけ」であり続けること。
それが、naKaraのこれからです。

