毎晩、お酒を飲まないと眠れなかった支援者の話

夜の街を窓越しに眺めながら机に座る支援者の後ろ姿のイラスト

この仕事を始めて15年になります。
相談支援専門員として、誰かの「どうしたい?」を聞くのが仕事です。

でもある日、ふと気づいたことがあります。

ボク自身の「どうしたい?」を、もう何年も誰にも聞かれていないことに。♯ 聞く側は聞かれない

対人援助職って、不思議な仕事です。
一日中、人と会っているのに帰り道はいつも一人。

「支援者なんだから」って、弱音の置き場所がどこにもない。

目次

「できる支援者」を演じるために隠していたこと

正直に言いますが…

一時期のボクは、
毎晩へべれけになるまでお酒飲んでいた。というより飲まないと眠れない状態でした。

それでも朝までに酔いをなんとか覚まして、また現場に立って、笑顔で人の話を聞く。そんな日々を、365日続けていた時期があります。

そのことを、同業者にも、先輩にも、昔一緒に働いていた同僚にも、
一切、話せなかったんです。

「対人援助職なのに、自分がそんな状態です」なんて、口が裂けても言えなかった。

できる支援者としての自分を、必死で作っていたんだと思います。

いま思えば、おそらくあの頃のボクはいちばん孤独でした。

今はなんとかですが、あの頃のような飲み方はしていません。

平日は必死でお酒を飲まないようにしてる。でも「戻らずに済んだのは運が良かっただけかもしれない」と今でも思います。

キャリアを重ねるほど聞けなくなっていく

面白いことに、この仕事はキャリアを重ねるほど、周りに聞けなくなっていくんですよ。

「これくらいのこと今さら聞けないな」
「出来ないヤツだと思われたくない」
「そんなことも分からないのかと思われたくない」

気づけば、あの日、この仕事を選んだ頃に思い描いていた自分から、
どんどんかけ離れていく自分がいる。

目の前の利用者さんよりも、自分の保身を大事にしてしまっている瞬間がある。

それに気づいて、夜にまたモヤモヤする。

そんな時、
「一緒に立ち止まってくれる人が、たった一人でもいてくれたら…」
どんなに楽になるだろうと思ったんです。

メンバーシップを作った理由

YouTubeでは制度の解説をしています。初めて5年くらいになります。

「必要な方に必要な情報を届ける」

このことを合言葉に情報格差をなくす為、ひたすら発信を続けてきました。今では登録者も3.7万人。本当にありがたいことです。

知識は人を助けます。

でも相談支援を15年やってきて思うのは、
対人援助職を本当に追い詰めるのは、知識不足じゃなくて「一人で抱えること」だということです。

だからこの部屋を作りました。

名前は 「明日がちょっと楽になる福祉の部屋」 です。


ここは、勉強する場所ではありません。
週に1本、立ち止まって考えるためのエッセイを書いています。

月に1回、匿名で「誰にも言えないこと」をそのまま出せるアンケートを作りたいと思っています。

掲示板には答えのない問いがひとつ置いておきます。
書いても、読むだけでも良い。

まだ小さな部屋です。

でも、小さいからこそ、
一人ひとりの「途中の言葉」が、ちゃんと残る場所にできると思っています。

「答えは出ていないけど、いま自分はこう感じている」
「うまく言葉にならないけど、こう思っている」
そんな途中の声を、置いて良い場所です。

みんなでオフ会をしたい


ボクには、1年後の小さな夢があります。

この部屋のメンバーでオフ会をやりたいんです。

「入った当時、自分はどんな状況だったか」
「1年経っての変化はあったか」
「何か始めたことはあるか」

それぞれの「途中の話」を肴にして、一晩ゆっくり話す時間を作りたい。

答えを持ち寄る会じゃなくて、まだ答えのない者同士が、
「そうなんですよ、ボクもそうだったんですよ」
と、うなずき合える会にしたい。

そのオフ会に、あなたも来ていたらめちゃくちゃ嬉しいです。

最後に


初月は無料です。
合わなければ、いつ抜けても大丈夫。

今は、少し立ち止まりたい。

そんなあなたを、待っています。

→ 明日がちょっと楽になる福祉の部屋(メンバーシップ)はこちら↓

明日、あなたが誰かの「どうしたい?」を聞く前に、
ここで、あなた自身の「どうしたい?」を聞いてもらいましょう。

ではまた、部屋の中で。

naKaraからの補足|支援する人も、一人で抱え込まないために

相談支援の仕事では、ご本人やご家族のお話を聞きながら、さまざまな関係機関と連携し、その人に合った支援を一緒に考えていきます。

一方で、支援する側が「自分がしっかりしなければ」「自分で何とかしなければ」と、一人で抱え込んでしまうこともあります。

支援する人にも、迷ったときに相談できる相手や、立ち止まって考えられる時間は必要です。

naKaraでは、ご本人のことを支援者だけで決めるのではなく、ご本人やご家族、関係する支援者や機関と話し合いながら、その人らしい生活につながる方法を一緒に考えていくことを大切にしています。

「誰かに相談してもいい」「一人で答えを出さなくてもいい」。

それは、支援を受ける人だけでなく、支援する人にとっても大切なことなのかもしれません。

相談支援についてお困りの方へ

naKaraでは、障害のある方やご家族からのご相談を受けながら、必要な福祉サービスの整理やサービス等利用計画の作成、関係機関との連携などを行っています。

「どこに相談したらよいか分からない」「自分に合ったサービスを一緒に考えてほしい」といった段階でもご相談いただけます。

相談支援について気になることやお困りのことがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

ちゃんさと@精神保健福祉士/相談支援専門員

誰かの「どうしたい?」を聞いて15年。
自分の「どうしたい?」は、誰にも聞かれない。
対人援助職のための部屋を開いています(初月無料)。
障害年金・障害福祉はYouTubeで(3.7万人)。
すり減らない働き方の話→ https://chansato.substack.com

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