膀胱炎になった相談支援専門員の話

「膀胱炎になった相談支援専門員の話」というタイトルと、水の入ったコップを持ち、お腹に手を当てる眼鏡の男性のイラスト

膀胱炎になりました。

タイトルを書きながら、ニヤニヤしちゃってます。ちゃんさとです。
♯膀胱炎は辛いよ

下腹部が痛くて、トイレも本当に頻回で、さすがに病院に行きました。検査をして、抗生剤をもらって、いまに至ります。

Voicyで突き指の話を書きました。親指一本で「箸が持てないよ」という話です。

Voicy - 音声プラットフォーム
ちゃんさと「明日がちょっと楽になる福祉ラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム このチャンネルでは、相談支援専門員・精神保健福祉士のちゃんさとが、現場のリアルと日常から明日がちょっと楽になる視点や制度の使い方をお届けします。

で、今週は膀胱炎。

ボクの体、最近ちょっと、メッセージの送り方が露骨なんですよね。

ここが、今日のテーマです。

目次

トイレのことで頭がいっぱいになる

車を運転しながらトイレのことを考え、不安そうな表情を浮かべる眼鏡の男性のイラスト

膀胱炎になったことがある方なら分かると思うんですが、とにかくトイレのことで頭がいっぱいになります。

行きたくなる。行ってもすっきりしない。また行きたくなる。そして、極めつきは、痛い。

面談中も、運転中も、会議中も、「次、どこでトイレに行けるかな」が頭のどこかにずっとある。

普段、トイレに行くことなんて、一日のうちに一秒も考えないじゃないですか。

本来である、行きたいときに行って、出して、終わり。

それが、当たり前じゃなくなりました。
♯トホホ

先週の突き指に続いて、また「当たり前」に気づかされたわけです。

でも今回は、もうひとつ違うことにも気づきました。

身体はずっと前から言っていた

書類とコーヒーを持って急ぐ男性を、水滴やトイレットペーパーなどのキャラクターが追いかけ、身体の不調を知らせようとしているイラスト

膀胱炎は、疲れがたまっていたり、体が弱っていたりするときになりやすいと言われています。

水分が足りない。トイレを我慢する。睡眠が足りない。

振り返ってみたら、思い当たることがありすぎました。

最近忙しくて、水を飲むのを後回しにしていたんです。コーヒーは飲んでいるのに、水は後回し。

訪問が続く日は、トイレのタイミングを逃して「次の事業所まで我慢しよう」と、なんとなく流していた。

以前、どこかで訪問先でトイレを借りるか問題の話を書きましたが、借りない日は、だいたい我慢しているんですよね。

つまり身体は、ずっと前から小さな声で言っていたんだと思います。

「おい、水足りてないぞ」

「ちょっと休もう」

「ねえねえ、トイレ行こうよ」

でもボクはその小さな声を「まあ、大丈夫だから」で流し続けていた。

前に「大丈夫です」が口癖だという話を書きましたが、あれは人に対してだけじゃなく、自分の体に対しても言っていたんですね。

小さな声を無視し続けたから、体は大きな声で言うしかなくなった。

それが膀胱炎だった、とボクは受け取っています。

言葉にできないことは体が先に言う

お腹に手を当てて体調について話す女性と、椅子に座って真剣に話を聞く眼鏡の男性相談支援専門員のイラスト

ここからは、対人援助職の話です。

この仕事をしていると、利用者さんから体の訴えを聞くことがたくさんあります。

「最近、調子が悪くて」

「お腹が痛いんです」

「眠れないんです」

「頭が重くて、朝起きられないんです」

もちろん、まず体の病気かどうかを確かめるのが先です。病院につなぐのが第一。

でも、それと同時にボクが大事にしているのは、その体の訴えを、体のことだけで終わらせないことです。

気持ちを言葉にするのって、難しいじゃないですか。

「つらい」「しんどい」「限界です」は、なかなか言えない。特に我慢強い人ほど言えない。

今まで我慢してきたからこそ、体の不調として出て、ようやく病院に行く。そういう方もいると思うんです。

言葉より先に、体が言ってくる。

お腹が痛い。眠れない。食べられない。朝起きられない。

それは「実は、何かがしんどいんです」という、言葉になる前のメッセージかもしれない。

だからボクは、体の話を聞いたとき、「病院に行きましたか」を確認した次に、一回だけこう聞くようにしています。

「最近、何か変わったことや、ストレスに感じていること、気になることってありますか」

体の声の奥に、まだ言葉になっていない何かがあることがあるので。

体も同じことを言っている

……で、そんなことを言っているボク自身は、自分の体の声をまったく聞けていなかった、という話です。

ボクら対人援助職は、利用者さんの体のサインにはある程度敏感です。

「顔色が悪いですね」
「最近、眠れてますか」

月に何十人、何百人と19年間常に誰かに会っているのでで、プロとして、ちょっとした変化に気づく。

でも、自分の体のサインにはびっくりするくらい鈍い。

水を飲まない。トイレを我慢する。お昼を食べ損ねる、または簡単に済ませる。休みの日も、頭のどこかで仕事のことを考えている。

利用者さんには「無理しないでくださいね」と言いながら、自分はめちゃくちゃ無理している。

たぶん、同じように必死で頑張っている対人援助職のみなさんも、当てはまるんじゃないかと思います。

ボクらが体の不調で倒れたら、その支援は止まってしまうかもしれない。

そう考えたら、自分の体のメンテナンスも支援を続けるための立派な仕事なんですよね。

それを、膀胱炎に教えてもらいました。
もう、感謝しかありません。
♯痛かったけど

最後に

夜、ベッドで布団をかけて休む眼鏡の男性と、枕元の水の入ったコップ、身体の回復を象徴する小さなキャラクターのイラスト

今日、一回だけでいいので、自分の体に「どう?」と聞いてみてください。

喉、渇いてない?

トイレ、我慢してない?

肩、上がってる?

ボクも昨日の夜、寝る前に「お腹の痛み、大丈夫かな」「残尿感、どうかな」と、今まで声をかけてこなかったところに声をかけてみたんです。

そうしたら、「あ、まだ残ってるな」とか「出せば出すほど楽になってきたな」とか、小さなサインがちゃんと返ってきました。

急いでいると、まったく気づかないんですよね。

体は言葉を話せないぶん、小さなサインでずっと話しかけてくれています。

そして、コップ一杯の水を、ゆっくり飲んでください。

これは、膀胱炎になったボクからの、切実なお願いです。

みなさんの体は、最近、どんな小さな声を出していますか。

ではまた。

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naKaraからの補足|相談支援専門員が自分自身をケアするために大切なこと

相談支援専門員は、利用者さんの生活や心身の状態に寄り添う仕事です。一方で、日々の面談や訪問、関係機関との連絡調整などに追われ、自分自身の体調管理が後回しになることもあります。

支援を長く続けていくためには、支援者自身が無理をしすぎないことも大切です。

例えば、次のような小さな習慣がセルフケアの第一歩になります。

  • こまめに水分を補給する
  • トイレや休憩を必要以上に我慢しない
  • 睡眠や食事のリズムを整える
  • 身体の不調が続く場合は医療機関に相談する
  • 業務の負担や困りごとを職場で共有する

利用者さんの小さな変化に気づくように、自分自身の変化にも目を向けること。それも、安心して支援を続けるために欠かせない視点です。

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この記事を書いた人

ちゃんさと@精神保健福祉士/相談支援専門員

誰かの「どうしたい?」を聞いて15年。
自分の「どうしたい?」は、誰にも聞かれない。
対人援助職のための部屋を開いています(初月無料)。
障害年金・障害福祉はYouTubeで(3.7万人)。
すり減らない働き方の話→ https://chansato.substack.com

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