最近、自分の話し方を録音して聴き返すことがあって、「うわ、ボクこれめっちゃ言ってるな」って言葉を見つけてしまったちゃんさとです。
♯ 気づかなきゃよかった説
♯余計な一言が多い
こんにちは。
ちゃんさとです。
コチラはVoicyの文字起こしです。
今日は、ずっと使っていた口癖をひとつ封印してみた話をします。
ちょっとお恥ずかしいボク自身の自己開示の話です。
「緊張しています」という便利な言葉
皆さん、口癖ってありませんか。
知らないうちに言ってしまっている言葉。
もう当たり前すぎて、口癖とすら認識していないもの。
ボクにも、ありました。
ボク、人前で話す機会があるんですけど。
講演会の冒頭とか、始まる前の主催者さんとの雑談で、いつもこう言ってたんですよ。
「いやー、めちゃくちゃ緊張してます」
「うまくお話しできるか不安なんですが…」
そうすると、たいてい「全然そう見えないですよ」って返してもらえる。
それでちょっと、自分を落ち着かせてたところがあったんですよね。
その時は、謙虚さの表明のつもりでした。
なんなら正直な自己開示だと思ってたんです。
ポジティブなことをしてるつもりだったんですよ。
でも…。
ある時、ふと気づいてしまったんです。
「これ、本当に自己開示なのかな」って。
きっかけは、ボクが聞く側にまわった時でした。
冒頭で「緊張してて」「人見知りで」って言う人を見て、
「あ、この人ちょっと保険かけてるな」
って、思っちゃったんですよ。
思った瞬間、ブーメランが返ってきました。
「いや、ボクも同じことしてるやん」って。
「緊張しています」は、逃げ道だった
冷静に考えてみると、こうなんです。
「緊張しています」って最初に言っておくと、
そのあと話がうまくいかなくても、
「まあ、緊張してるって言ったし、しょうがないよね」
っていう逃げ道が、先に確保されるんですよね。
「人見知りなので」も同じでした。
懇親会でこれを最初に言っておくと、
誰にも話しかけられなくても、自分から話しかけられなくても、
「人見知りだから仕方ないよね」って、
喋らなくても許される状況を、勝手に整えてしまう。
……いや、これ、めっちゃ卑怯だなって思ったんですよ。
もちろん、防衛反応として出ることもあるから、全部がダメとは言いません。
でもボクは、「話すことが好きだ」って言っておきながら、
失敗する前から、失敗した時の言い訳を自分で仕込んでいた。
言ってることと、やってることが、あまりにもズレてたんですよね。
♯言動不一致
謙虚さの殻をかぶった、自己防衛。
たぶん、そういうものでした。
自分の耳が最初に聞いてくれた
で、数年前から、意識して口癖を置き換えてみたんです。
「緊張しています」を、
「今日は必ず、持ち帰れるものを持ち帰ってもらいます」
「楽しい時間にします」
こういう言葉に。
やってみて面白かったのが、
自分の耳が、いちばん最初にその言葉を聞くんですよ。
もう、自分に予告してるんですよね。
そうすると不思議で、そのあとの話の組み立て方とか、聞き手を見る目線が、自然と「楽しい時間にする」方向に寄っていくんです。
言葉が、意識を引っ張ってくれる感覚。
最初は違和感なんですけどね。
でも、じわっと変わってくるんですよ。
もうひとつの「人見知りなので」は、置き換えるんじゃなくて封印しました。
ただ、使わない。それだけ。
とにかく使わない。それだけ。
そしたらどうなったか。
なんとかコミュニケーションを取ろうとする自分が出てきたんですよ。
懇親会で、「あの人とまだ話せてないな」「ちょっと退屈そうだな」って、
他の人のことが見えるようになって、
「どちらから来られたんですか?」
「さっきの話、面白かったですね」
って、自分から一言、声をかけられるようになっていった。
不思議ですが、本当に。
初めての場所、自分より結果を出してる人の前。
そういう時、ボクはすぐ萎縮して、「いや、人見知りなんで」って逃げてたんです。
その逃げ道を、ふさいだ。
めちゃくちゃ小さな変化なんですけどね。
これ、支援の現場でも同じでした
ここからが、いちばん言いたいところかもしれません。
人は、自分が口から出した言葉を、いちばん深く信じるんですよ。
例えば…
「この人は難しいから」
「いつもうまくいかなくて」
「どうしたら良いか分からない」
って、支援者側が繰り返し口にしていると、
だんだん、その言葉通りの結果になりやすいんですよね。
支援者の口癖は、支援の空気感そのものを作っていく。
これに気づけただけで、ボクの中でけっこう景色が変わりました。
とはいえ、ボクも完璧じゃないですよ。
いまだに「緊張してます」って言いかける時もある。
でも、そこに「あ、言いかけた」って気づけること。
それがいちばん大事だなって思ってます。
最後に
自分がよく使っている口癖を、ひとつだけ思い出してみてください。
その口癖は、あなた自身に保険をかけていませんか。
もし当てはまってたら、試しに一週間だけ、封印してみてください。
たぶん、ちょっと違う景色が見えます。
「一週間はキツい」と思ったら、それでもいいんです。
「あ、いま使おうとした」って気づくだけでも、全然違うから。
歯磨きだって、自転車乗るのだって、最初は意識するところから始まったじゃないですか。
口癖も一緒。練習です。
自分の口癖に気づいた瞬間、人はちょっとだけ自由になれる。
ボクも、まだ練習中です。
一緒にやっていきましょう。
ではまた。
naKaraからの補足|「苦手」を、もう少し具体的にしてみる
私たちは、自分のことを説明するときにも、いつの間にか決まった言葉を使っていることがあります。
「人付き合いが苦手」
「仕事が続かない」
「一人暮らしは無理」
「自分にはできない」
こうした言葉は、自分の状態を簡単に伝えるためには便利です。
一方で、その言葉だけでは「何に困っているのか」「どんな支援があればできそうなのか」が見えにくくなることもあります。
たとえば、
「人付き合いが苦手」
ではなく、
「初対面の人に自分から話しかけるタイミングが分からない」
「仕事が続かない」
ではなく、
「急な予定変更が続くと疲れてしまう」
「一人暮らしは無理」
ではなく、
「服薬の管理や役所の手続きを一人ですることに不安がある」
と具体的にしてみると、必要なサポートも考えやすくなります。
相談支援では、「できる・できない」だけで考えるのではなく、どんな場面で困っているのか、何があれば少しやりやすくなるのかを一緒に整理していくことができます。
大切なのは、「苦手」「できない」という言葉を使ってはいけないということではありません。
その言葉を、自分を決めつけるためのものではなく、今の困りごとを知るための手がかりとして使ってみることも一つの方法です。
うまく説明できなくても大丈夫です
「何に困っているのか、自分でもよく分からない」
「いつも『苦手です』としか説明できない」
という状態からでも相談できます。
日々の生活について一緒に振り返りながら、「どんなときに困るのか」「どんなときならうまくいくのか」を整理していくことで、その方に合った支援や選択肢が見えてくることがあります。
相談支援について気になることがありましたら、お気軽にお問い合わせください。





